長期優良住宅の注文住宅を建てるデメリット

2020年11月7日 投稿者: F
長期優良住宅は、安心して長期間住み続けることができる住宅で、税金が優遇されるというメリットもあり、徐々にその数を増やしています。国土交通省が平成27年3月時点のものとして発表したところによると、長期優良住宅の一戸建ては57万6068戸あります。

ただし、デメリットが無いわけではありません。普通の注文住宅の場合より、時間とコストがどうしてもかかります。

まず、建てる際に時間がかかってしまいます。普通の注文住宅が完成するのより、1ヶ月は長くかかると見るのが無難です。長期優良住宅を初めて建築する工務店の場合は、完成が予定より数ヶ月遅れることもあります。長期優良住宅の注文住宅を完成させた経験があるハウスメーカーや工務店を選ぶようにしたいものです。

建築費用がそれなりに高くなります。耐震性や断熱性を高め、点検口をつけるためです。 

申請するのにも時間がかかります。長期優良住宅の注文住宅を建てたら、申請をしなくてはなりません。申請費用は、行政によって多少違いますが、一戸建てなら5〜6万円と見ておくと良いでしょう。ただし、これは自分で申請した場合の価格です。申請は工務店やハウスメーカーを通してすることも可能ですが、その場合、手数料を要求されるため、倍以上の額が必要になります。

長期優良住宅の注文住宅を建てた場合の手数は、建てた直後だけではありません。建ててからもコストがかかります。長期優良住宅の認定基準に維持保全計画があるためです。定期的に点検をしなくてはなりません。最低でも10年ごとに点検をする必要があります。普通の家屋なら、「そろそろかな?今年は出費がかさむから来年にするか」と後回しにすることも可能ですが、長期優良住宅を建てると、点検時期は決められています。それが負担になることもあり得ます。

また、税金の優遇措置は、一定期間で終わってしまいます。優遇措置を受けることができている期間に生活レベルを上げ過ぎてしまうと、優遇されなくなった時に辛い思いをすることになります。