長期優良住宅の注文住宅を建てるメリット

2020年11月6日 投稿者: F
長期優良住宅は、2009年に関連する法律が施行されたものです。関連する省庁は国土交通省。国土交通省から「長期間にわたって良い状態で住み続けることができる住宅」と認定されたのが長期優良住宅です。

長期優良住宅と認定される住宅は、9つの認定基準を満たすことが求められます。

1.劣化対策がとられ、木造家屋の場合は床下や屋根裏に点検口が設けられていること

2.耐震性に優れ、建築基準法で想定される1.25倍の地震が起こっても壊れないこと

3.メンテナンスしやすいこと

4.将来の間取り変更に備えてリフォームしやすくなっていること

5.バリアフリー対策がなされていること

6.断熱性や気密性などの省エネ対策が施されていること

7.居住面積が一定以上であり、一戸建ての注文住宅ならば75平米以上あること

8.防水や給排水などの点検時期や補修内容が予め計画されていること

9.居住環境が条例で過ごしやすいものになっていること 

このような認定基準をクリアする長期優良住宅は、安心して住めるのが一番のメリットですが、長期優良住宅に認定される注文住宅を作ろうとした際、もっと実質的なメリットもあります。税金が優遇されるということです。

最初に長期優良住宅の恩恵を実感するのが、登録免許税が軽減されることです。不動産を取得すると、登記の申請をしなくてはなりませんが、長期優良住宅の場合は登録免許税が軽減されます。

不動産取得税も軽減されます。新築の注文住宅ならば、「(固定資産税評価額 ー 1200万円)× 3%」が不動産取得税です。しかし、長期優良住宅ならば固定資産税評価額から差し引かれるのが1300万円です。軽減率がずいぶん大きいわけです。

所得税の投資型減税もあります。長期優良住宅にかかった費用が、500万円を上限として、その10%について年末の所得税から控除されます。

所得税の住宅ローンについても控除があります。控除対象限度額は、一般の注文住宅だと4000万円ですが、長期優良住宅ならば5000万円です。年末の残高の1%が所得税から控除されます。10年間適用され、その間に100万円ほどお得になります。

固定資産税の軽減期間も延長されます。一戸建ての長期優良住宅の場合、7年間、固定資産税が2分の1に軽減されます。